2008年12月01日
BZの12月のアジア価格、トン310ドルに再下降
USCPもガロン107セントに大幅ダウン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:新日本石油

 新日本石油は1日、アジア地域の大手BZ(ベンゼン)ユーザーとの間でBZの12月の契約ものの価格(12月のACP)をトン当たり310ドルとすることで合意したと発表した。
 
 7月の1,325ドルをピークに5ヵ月連続の値下がりとなった。11月の価格を60ドル下回る。国内向け価格はキログラム当たり34.7円で、11月に比べると6.9円安となる。
 再値下げに踏み切ったのは、中国をはじめとしたアジア地域の需要の大幅な縮小と製品市況の下落で採算を維持できなくなったSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーが一段と強く値下げを求めてきたのに加え、同地域のBZのスポット価格(FOB/韓国)が340ドル前後まで下がってきたためと説明している。
 
 BZのコントラクト価格は米国ではさらに大幅な値下がりとなっている。12月のUSCPは1ガロン当たり107セントで、11月よりさらに53セント下がった。トン当たりの12月の価格は約320ドルで、11月に比べると158ドルもの値下がりとなる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1228115551.pdf