2008年12月01日
エチレン換算の石化品輸出、11月も低調
輸入量は逆に前年を大幅に上回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 経済産業省製造産業局化学課は1日、石油化学製品の11月におけるエチレン換算輸出入実績をまとめた。
 
 それによると、総輸出量は前年同月比36.2%減の127,000トン、総輸入量は同34.8%増の40,800トンとなっている。これで輸出は12ヵ月連続の前年同月割れとなった。しかも10月と11月は縮小率がともにこれまで以上に大きい。一方の輸入は2ヵ月連続の前年同月超えとなった。絶対量こそ小さいものの伸び率は2ヵ月とも大きい。
 
 輸出が一段と縮小したのは、中国の需要家の買い控えと市況の低迷が影響してVCM(塩ビモノマー)が43.6%減の22,036トン、エチレンが35.0%減の16,528トン、SM(スチレンモノマー)が47.5%減の16,528トンといったように主要製品が軒並み前年を大幅に下回ったため。
 一方の輸入が大きく伸びたのは、酢酸エチルが同179.35増の6,106トンで大幅な入超となったほか、エチレンが同153.0%増の5,814トン、高密度ポリエチレンが同288.65増の3,565トンと大幅な伸びを遂げたため。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1228118856.pdf