| 2008年12月08日 |
| 台湾が屏東に世界1のグリーン・バイオパーク |
| 面積340ヘクタール、海外企業に参加呼びかけ |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
台湾の行政院農業委員会は南部特有の農業資源を生かすため、屏東市近郊に、「台湾グリーン・バイオパーク」(PABP)の建設を進めているが、同パークへの海外企業の積極的な誘致を開始した。 同パークは熱帯性気候圏にある。国家プロジェクトで屏東市から15分の「海豊基地」(高雄市まで35分、屏東空港まで5分、233ヘクタール)と36キロの「太源基地」(107ヘクタール)から成る。 海豊はすでに道路、排水、配電などの基礎工事や標準工場(レンタル)を完了、現在、トランスジェニック(遺伝子組み換え)施設やイノベーションセンター、低温物流センターなどを建設中。 第1期の海豊はアグリバイオ産業のサイインスパークで植物種苗と製品、種畜禽と製品、機能性食品・漢方薬・薬粧品、バイオ農業と肥料、動物用ワクチン、動植物病虫害検出試薬、分子農場などを扱う。 第2期の太源は水産業や海洋バオイテクノロジーの産業基地。07年から工事をはじめ09年中に基礎工事を終える。広大な同パークの敷地内には湿地生態園、生態島、森林公園がある。 台湾行政院では05年に「挑戦2008年重点発展計画」として半導体集積回路、ナノテク、電気通信とバイオ産業を取り上げた。同パークは全エリアが保税地域で農業用水、電気代、税制面に優遇措置がある。全国農業金庫からの低金利融資(1社6,500万台湾元=日本円で約2億円、金利年2%)もある。 海豊基地の土地賃貸料は1平方メートル当たり8.5台湾元、標準工場は68台湾元。電力は1KW1時間2〜3元、工業用水1平方メートル当たり6元、生活用水11元、天然ガス1立方当たり17.58元。 同パークには国立の屏東科技大、嘉義大、中山大、高雄大や私大の大仁大、南台科技大など56校がイノベーションセンターに参加しているほか、国立技術研究機関、産業研究開発機関、指導協力機関も参加している。120社の入居と8,000人の就業を見込む。これまでに55社が入居、うち外資は日本2社、米1社。 問い合わせは台湾貿易センター東京事務所:TEL03-3514-4700、台湾グリンパーク・バイオセンター/+886-8-762-3235 |