2008年12月18日
PPフィルムも出荷不振が続く
11月もOPPは16.5%減、CPPは11.4%減
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が17日に集計したところによると、同フィルムの出荷量は11月も前年同月の実績を下回った。
 
 OPP(PP延伸フィルム)は19,137トンで前年同期の実績を16.5%下回っており、CPP(PP無延伸フィルム)は13,026トンで同11.4%減となっている。ともに4ヵ月連続の前年同月割れである。しかも月を追って前年同月に対する縮小幅が大きくなっている点が軽視できないところといえる。
 
 OPPもCPPも、主力の食品包装用をはじめとした需要分野の全てが引き続きマイナス成長となっている。年初、大きな伸びが予想されていた工業用がIT関連業界の生産活動の停滞で逆に大幅な縮小となっていることが大きい。
 
 1〜11月の出荷の累計はOPPが227,800トン、CPPが146,937トンとなっている。前年同期比はOPPが完全な横並び、CPPが0.2%減ということになる。主力の食品包装用は、1〜7月における着実な伸びが効いてOPPが0.4%増、CPPが3.2%増となった。反面、工業用がOPPで2.7%減、CPPで29.2%減と足を引っ張っている。