| 2008年12月18日 |
| ポリオレフィンの出荷、11月も軒並み前年割れ |
| 3樹脂揃っての前年割れが4ヵ月連続に |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の11月の出荷量も引き続き揃って前年同月割れとなった。これで3樹脂全ての総出荷量の前年同月割れは4ヵ月連続となった。 11月の出荷実績では、前年同月に対する縮小率が3樹脂ともにこれまで以上に大きい点が注目される。LDPEは29%、HDPEは28%、PPに至っては実に36%もの減少となっている。これは、国内向けがそれぞれ29%減、26%減、32%減とともに大幅な縮小となったのに加えて、輸出が30%減、42%減、64%減と国内向け以上の縮小となったことによる。 国内向けの減少には、自動車部品向けとIT関連包装材向けの需要の急激な縮小が大きく影響したと見られる。また、PPやHDPEの場合は、日用雑貨向けやフィルム向けに安価な海外品が大量に流入したことも少なからず影響した模様。 一方の輸出の大幅減は、最大の消費国の中国からの注文が激減すると同時に、中国側の要求価格が日本側各社の希望と大きくかけ離れたものとなったことで多くの樹脂メーカーが成約を見送らざるを得なくなったためと見られる。この結果、各樹脂の輸出の前年同月割れはLDPEが9ヶ月連続、HDPEが5ヶ月連続、PPが11ヶ月連続に延びた。 総出荷量の前年同月割れは、LDPEが4ヵ月連続、HDPEが5ヶ月連続、PPが10ヵ月連続となった。 この結果、各樹脂とも月末在庫がさらに拡大している。LDPEは前月比8%増で4.1ヶ月分、HDPEは同5%増で3.6ヶ月分、PPは同10%増で同じく3.6ヶ月分となっている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1229576483.pdf |