| 2008年12月25日 |
| 中国のPE袋の輸出、11月も不振 |
| 米国向けの縮小で前年同月比10.5%減に |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるPE袋の11月の輸出通関数量は102,266トンで、前年同月の実績を10.5%下回った。これで月間輸出数量は今年4月以降8ヶ月連続の前年同月割れとなった。 1月から11月までの累計は105万9,645トンで、前年同期の実績を5.5%下回っている。成長一途できた中国のPE袋の輸出だが、どうやら今年は初のマイナス成長が避けられなくなったといえそう。 11月も大幅な縮小となった最大の要因は、消費量が最も多い米国向けが引き続き不調な点にある。11月の米国向けは25,969トンで、前年同月を15.3%下回っている。米国に次ぐ消費先の日本向けは24,879トンで引き続き前年を上回っているが、伸び率はわずか1.6%にすぎない。他の主要輸出先で前年を上回っているのはドイツの同13.2%増とオランダの6.0%増などごくわずかであり、しかも絶対量がまだ小さい。したがって、米国向けの落ち込みによる影響は極めて大きいということになる。 そうした中で日本向けは唯一安定的な伸びを続けている。9ヶ月連続の前年同月超えであり、1〜11月の累計は243,270トンで前年同期を6.4%上回っている。もっとも、これは日本国内の大手フィルムメーカーや商社が生産拠点を日本国内から中国に積極的に移してきたことによるもので、その結果、国内の原反フィルムの生産出荷量は縮小の一途をたどっている。 |