| 2008年12月26日 |
| 11月も化学品の輸出の圧倒的多数が前年割れ |
| 縮小幅が軒並み拡大、前年超えは3品目だけ |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が26日にまとめた11月の輸入通関統計によると、合計25品目の主要化学品のうち全体の88%に相当する22品目が前年同月の実績を下回った。 前年を上回ったのは、エチレンとプロピレンとBZ(ベンゼン)の計3品目だけ。誘導品は全てがマイナス成長となっている。特に化成品の落ち込みの大きさが目を引く。 しかも、前年同月に対する縮小幅がこれまで以上に大きく、前年の50%にも満たない品目が11品目に達している点が注目される。中国をはじめとしたアジア市場全体の需要家がそれぞれの国内景気の後退と製品価格の先安観測によって輸入品の買い控えを一段と強めてきた点が端的に現われている。また、各国の提示価格がわが国各社の希望価格を下回ったことも少なからず作用したと見られる。 これに伴う今年1月から11月までの輸出の累計も、合計25品目のうちの21品目が前年同期を下回るかたちとなった。前年を上回っているのは、プロピレン、BZ、MDI、PPコポリマーの4品目だけ。 主要化学品の11月の輸出通関数量と累計は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の08年11月の輸出通関数量と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1230277966.xls |