| 2009年01月07日 |
| シノペック四川ビニロン、重慶で酢酸ビニル第二期計画スタート |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) シノペック子会社の四川ビニロン工場は昨年12月29日、重慶市長寿の重慶ケミカルパークで新しい酢酸ビニル計画の起工式を行った。 投資額は780百万ドルで、酢酸ビニル 年産30万トン、アセチレン 10万トン、PVA 10万トン、メタノール 73万トンの各プラントを建設する。 2010年10月に建設を完了、12月から試運転を開始する計画。 アセチレンと酢酸から酢酸ビニルを製造、酢酸ビニルからPVA(ポリビニルアルコール)を製造する。 また、アセチレンのオフガスからメタノールを合成する。 アセチレンの原料の天然ガスは、四川省達州市のシノペックの普光(Puguang)ガス田から「四川ー東中国ガスパイプライン(四川ー上海)」で送られる。 また原料酢酸は下記のJV YARACO から供給を受ける。 四川ビニロン工場は同地に既に下記の第一期コンプレックスを持っている。 酢酸ビニル 20万トン、アセチレン 6万トン、PVA 6万トン、メタノール 35万トン、フォルマリン 5万トン、 VAEラテックス 3万トン、ビニロン 2万トン また敷地内で BP 51%、Sinopec四川ビニロン工場 44%、地元 5%のJV 揚子江アセチル(YARACO) が酢酸 35万トン、エステル 8万トンを生産している。 YARACOも第二期 65万トンを建設中で、2011年にスタートさせる予定。 中国は2006年に215千トン、2007年に279千トンの酢酸ビニルを輸入しており、2008年も260千トン程度を輸入する。 |