2009年01月07日
大洋塩ビが1月の中国向け価格を引き上げ
12月比45ドル高の625ドルで交渉が決着
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 塩ビ樹脂最大手の大洋塩ビは、このほど中国の大手塩ビ加工企業やトレーダとの間で同樹脂の1月の輸出価格をCFRトン当たり625ドルとすることで契約をまとめた。
 
 昨年12月の価格は同580ドルであったので、1月渡し分は45ドルの上昇となる。8月の同1,320ドルをピークに毎月下降を続けていた同樹脂の中国向け輸出価格だが、今回で5ヵ月ぶりの反騰となった。
 中国国内のカーバイド法塩ビメーカーの多くが採算割れのため生産活動を大幅に縮小していて需給が引き締まってきたことが同社に取って好材料となった。
 
 同社では、来週から現地で2月分の価格交渉をユーザー各社との間で開始する。一気に同700ドルを目指したい意向。台湾のFPCも同様の大幅な再値上げを計画している模様。