2001年05月16日
米NTP、エンドクリン低濃度作用問題で報告書
S博士の実験データ認めるもメカニズムに疑問も提示
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:なし

 わが国化学業界が入手した情報によると、米NTP(ナショナルトキシコロジープログラム)は15日、「エンドクリンディスラプターズ ロードーズ・ピアレビューパネル(内分泌かく乱化学物質の低濃度作用ピアレビューパネル)」がまとめた報告書の内容を明かにした。
 わが国の化学業界では、いまのところまだその論旨についての公式な見解を表明するに至ってはいない。しかし、この問題をかねてから集中的に研究している複数の専門家達によると、今回の報告書は、フォンサール博士のビスフェノールAの低濃度作用の実験結果について、先ず最初に“信頼に足るエビデンスがある”と論評しているが、直ぐに言葉を継いで“3世代試験ではエビデンスを認められない”と主張、加えて“フォンサール博士の実験があくまでも特殊な条件によるもので一般的なものでなく、また再現性を示す材料もない”と補足する内容になっているという。
 こうした点から、化学業界の毒性ならびに安全性の研究家の多くは、一部のマスコミによる“BPAの低濃度作用が確認された”との報道は正しくないと強く反発している。