2009年01月19日
プロピレンのスポット価格もアジアで急上昇
極東ではCFRトン650ドルに、東南アでも600ドル
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、エチレンに加えてプロピレンのスポット価格もアジア地域で急上昇してきた。
 
 各商社の情報を総合すると、直近のトン当たりのCFR価格の平均は極東で650ドル、東南アジアで600ドルとなっている。圧倒的に取引き数量が多い極東を例に取ると、昨年末に比較して同120ドル前後高い。最近のボトムとなっている昨年11月初旬に比べるとおよそ同280ドルもの値上がりとなる。エチレンの平均価格に対比するとなお20〜30ドル低いものの、ここにきての上昇ぶりはエチレン同様に極めて急ピッチといえる。
 
 この主因として多くの商社では、欧米のリファイナリーの大幅減産も影響しての世界全体の供給量の縮小とナフサの国際スポット相場の反騰を挙げている。
 ただし、今後もこのペースで上昇が続くかとなると、各種の誘導品に対する中国の旧正月休み明けの需要がどうなるかがはっきりしていないので疑問符が付くと述べる向きが多い。