| 2009年01月27日 |
| L-LDPEの08年の出荷、前年を9%下回る |
| 11月と12月のフィルム向けの大幅減が響く |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の08年の総出荷数量は851,151トンで、前年の実績を9%下回った。3年振りに前年割れに転じたことになる。 うち国内向けは719,078トンで同9%減、輸出は132,073トンで同6%減となっている。同樹脂の国内向けがここまで大幅な縮小となったのは初めてのこと。これには、最大消費品種のフィルム用が11%もの減少となったことが大きく影響している。特に11月が前年同月比35%減、12月が同29%減とともにかつてない大幅の縮小となったことが響いている。加工紙用も17%減となった。同樹脂では、フィルム用に次ぐ市場規模の射出成形用が5%増えたことが唯一の明るい材料。 同じLDPEのHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)も08年は不振で、総出荷量は812,881トンで同8%減、国内向けは740,975トンで同6%減、輸出は71,906トンで同24%減となっている。対するL-LDPEは、国内向けと総集荷量がHP-LDPE以上に落ち込んだ。 これには、双方のフィルム用と加工紙用の縮小幅に大きな差異が生じたことが少なからず作用していると言える。HP-LDPEのフィルム用は6%減、加工紙用は3%減にとどまっており、この違いが双方の縮小率の差となって現われていると言える。うち、フィルム用の差異にはL-LDPEの輸入の大幅増も影響したと見られる。 |