| 2009年01月27日 |
| 中国の樹脂輸入、12月は従来と大きく異なる内容 |
| 過半が前年同月の実績を上回る |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国が昨年12月に海外から輸入した汎用樹脂の通関数量は、多くの品目が前年同月の実績を上回った。 合計8品目のうちの5品目が前年同月超えとなっている。中国による汎用樹脂の輸入は、今年に入って全体に低調で、11月は8品目すべてが前年を下回った。他の月も前年を大きく割り込む月が多数を占めてきた。 したがって12月は異例の姿ということになる。この背景について大手商社の多くは、これまで長期にわたって続けてきた買い控えによって市中在庫が適正規模を割り込む事態となってきたことが大きいと分析している。 ただし、日本からの輸入は引き続き低迷しており、前年同月を上回ったのはHP-LDPEだけとなっている。引き合い価格が日本各社の希望と大きくかけ離れていたことがその要因と見られている。 なお、合計8品目の昨年1年の輸入通関数量はHDPEをのぞく7品目が前年を下回っている。日本品はすべてが前年割れとなっている。 中国による汎用8樹脂の昨年12月の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年比。右は年計。 HP-LDPE=71,500トン(110.5%) 708,216トン(91.7%) HDPE=260,096トン(142.5%) 2,312,588トン(110.6%) L-LDPE=160,934トン(125.2%) 1,475,755トン(88.3%) PP-H=266,464トン(106.1%) 2,788,921トン(90.8%) PP-C=32,072トン(94.4%) 340,962トン(82.0%) PS=92,001トン(91.9%) 1,066,247トン(87.8%) PVC=126,472トン(152.5%) 860,778トン(84.9%) ABS=122,967トン(70.8%) 1,951,861トン(89.8%) |