| 2009年01月28日 |
| 中国のエチレン輸入、08年計は前年の41.5%増 |
| プロピレンも26.3%増の92万トンと活発 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国が昨年1年間に海外から持ち込んだエチレンの輸入通関総数量は721,204トンとなった。前年の実績を41.5%上回っている。またプロピレンの総輸入量は917,259トンで、前年を26.3%上回った。 この中ではエチレンの輸入の伸び率の高さが目を引く。これにはイラン、シンガポール、サウジアラビアといったニューカマーが新たに参入したことが少なからず作用していると見られる。 数量が最も多かったのは引き続き韓国品で、全体の約75%に相当する541,079トンに達している。前年に対する伸び率は29.0%となっている。これに続くのは日本品だが、数量は79,248トンで韓国品に大きく水を開けられている。前年比は4.8%減で、韓国品とは逆のマイナス成長となっている。 このほかで特に注目されるのは、輸入通関国の数が一気に増えている点だ。前年までの実績がゼロもしくは極めて少量にとどまっていた国々が多数参入している。第3位以下の国からの輸入量は、イラン品が61,825トン(前年はゼロ)、シンガポール品が18,352トン(同ゼロ)、台湾品が9,096トン(前年比2.2倍)、サウジアラビア品が7,588トン(同ゼロ)、マレーシア品が3,004トン(前年比3.6%増)などとなっている。中東勢の台頭が特に目立つ。 一方のプロピレンの伸びは、台湾品が2.3倍の374,429トンへと大幅な増加となったことによる面が大きい。トップの韓国品は315,353トンで前年を11.0%下回り、第3位の日本品は209,314トンで同3.8%増にとどまっている。 |