| 2009年01月29日 |
| 化学品の輸出、12月も多くが前年割れ |
| 年計も25品目のうち前年超えは3品目だけ |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が29日にまとめた12月の輸出通関実績によると、主要化学品の輸出は同月も引き続き低調で、合計25品目のうち18品目が前年同月の実績を下回った。 この結果08年の年計では、25品目のうち前年を上回ったのはプロピレン、BZ、PPコポリマーの3品目だけとなり、前年割れが22品目に達した。07年の年計は前年超えが13品目、前年割れが13品目でほぼ拮抗したが、08年は大幅な様変わりとなった。中国の実需の縮小と先安観測の広がりによる買い控えの徹底が大きく影響していると見られる。 12月の実績の中では、前年同月割れとなった品目の多くがこれまで以上に大幅な前年割れとなっている点が注目される。酢ビの97.7%減を筆頭にBPAの82.1%減、MDIの65.3%減、PHの64.7%減、TDIの55.9%減、PPホモポリマーの56.7%減など、前年の半分以下の規模にとどまる品目が多数を占めている。中国の買い控えが一段と進展したことと、日本企業のなかで海外拠点からの船積みにより多くのウエートをかけるところが増えてきたことが大きな要因ではないかと見られている。 一方の年計でも、前年を大幅に下回る品目が多数を占めるに至っている点が軽視できないところといえる。EGの73.5%減をはじめ縮小率が30%以上に達する品目が9品目にもおよんでいる。08年は主要石油化学製品の生産が軒並み前年を割り込んだが、それにはこうした輸出の大幅減が大きく影響したと見られる。 主要化学品の08年12月の輸出通関数量と年計は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の08年12月の輸出通関数量と年計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1233224873.xls |