2009年02月03日
中国中部地区初の高速鉄道が完成、試運転へ
湖北・武漢—安徽・合肥間の378キロ
【カテゴリー】:海外
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 中国は中部地区の近代化を目指す交通網の整備を急ぎ、湖北省の武漢市と安徽省の合肥市を結ぶ高速鉄道を建設していたが、このほど完成した。区間は378キロで、これまでの所要時間8時間半から約2時間に短縮され、年内に開通する。

 旅客・貨物共用で旅客列車は時速200—250キロ。総工費168億元。引き続き四川省の成都市まで延長され、中部地区はじめての横断高速鉄道となる。湖北区間は155・9キロ、安徽区間が212キロ。

 開通後は上海—南京、南京—合肥の既設の高速鉄道と連結し、武漢から南京までの所要時間が3時間、上海までが5時間となる。この鉄道は中国ではじめて給電、電力、通信、信号の4系統を統合したSCADAシステムを採用している。

 中部地区の鉄道については今月から合肥と●(虫編に豊)埠間131キロを結ぶ旅客専用線の工事(資金102億元、工期4年)も始まった。中長期鉄道網計画の重点プロジェクトである。北京—上海間の高速鉄道につながり、北京—福州高速鉄道の一部でもある。