2009年02月03日
住友化学、在庫縮小や人員合理化等でコスト削減へ
人員は主に派遣社員の契約更新の見送りで7.5%縮小
【カテゴリー】:経営(人事/決算)
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は、平成21年3月期の業績が予想以上に悪化する点と経営環境が一段と厳しくなる見通しにある点とを重視して、2010年3月までの間にグループ全体で思い切ったコスト削減策を実施していくことになった。
 
 主な対策としては(1)設備投資・研究開発投資の厳選(2)諸経費の削減(3)在庫の縮小(4)人員の合理化--の4点を挙げている。
 うち人員の合理化については、派遣社員の契約更新の見送りと定年退職者の補充の先送りによって今年3月末までに2,000人を、そして010年3月までにさらに500人を削減することにしている。合計の削減数は2,500人となり、これによってグループ全体の社員数は7.5%減ることになる。ただし、そのうちの2,300人は国内外の派遣社員の契約期間の更新の見送りによって実現する考え。
 
 一方、在庫の削減については今年3月末までに10%減らすことを計画している。金額では400億円の負担減となる見通し。また設備投資と研究開発投資に関してはおおむね10%減を目標に掲げていくことにしている。
 
 このほか同社では、(1)21年3月期の役員賞与は支給しない(2)役員の月報酬を21年4月以降8〜10%を減額する、等の措置も実施していく。