| 2009年02月09日 |
| タイのアピシット首相が東京で講演 |
| 信頼回復に向け投資、観光、貿易で発展 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
タイのアピシット・ウェーチャチーワ首相が来日、6日東京で「タイの信頼回復に向けて−貿易、投資、観光分野のさらなる発展を目指す」のテーマで講演した。同氏は反政府勢力の国際空港や官庁の占拠事件の後、昨年12月首相に就任した。 また、チャーンチャイ・チャイルンルアン工業相が「投資政策とビジネス環境」、ダムリ・スコ—タナン工業省事務次官が「経済危機からの回復を目指す産業政策」、アチャッカー・ブリムブル・タイ国投資委員会(BOI)長官が「BOIの最新投資政策」、パッタリア・ベンチャポンチャイ・タイ証券取引所所長が「資本市場における投資機会」のテーマで続いて講演。 アピシット首相は「平和が戻った。食品産業の高度化と自動車などの代替エネルギーの開発を進めている。日本は貿易、投資、観光の重要な相手で現在、貿易の40%を占め、進出企業は7,000社を数え、投資額も110億ドルに及ぶ。友好関係を拡大したい」と語った。 同国は農林ビジネス、科学技術、エネルギー、省エネルギー、観光などの発展に重点を置く。そして人材の質の改善(無料教科書、教材の配布など)、農業ベース産業の振興(食糧不足への対応)、情報化産業、自動車などの振興を図る。 当面の景気対策として1,160億バーツを投入、インフラの整備を進める。3、4年後の景気回復後の経済に活力を与える。空港管理プロジェクト、医療・スポーツにも力を入れる。また、低金利政策、公正な競争のための外国人事業法の改正などを行い投資にやさしい環境をつくる。 工業相は「日系企業はとくに自動車、電機産業に貢献している。日本のタイの雇用規模は100万人を超えている。07年のタイ日経済連携協定締結以来、事業が拡大した」と投資を歓迎している。 工業省事務次官は「タイの製造業はGDPの40%、輸出の80%を占めている。景気回復後を目指しアクションプログラムを制定した。投資機会の拡大、中小企業の強化、自動車労働力の改善と繊維、食品、鉄鋼のトレーニング・新ビジネスの起業・南部の開発(鉄鋼年1,200万トンなど資源産業)など」という。 タイは面積513,115平方キロ、人口6,500万人、首都バンコク。自由主義でアセアンを結ぶ物流システムを構築している。また、外国からの投資を奨励する政策をとっている。 問い合わせはタイ国大使館商務参事官事務所:TEL03-3221-9482、FAX03-3221-948 |