| 2009年02月09日 |
| 遼寧省が日本企業を積極誘致へ、90プロジェクトを提示 |
| 陳省長、幹部200人で来日、投資能力に期待 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
遼寧省の陳政高・省長が中国の東北開発の一環として、取り組んでいる瀋陽市、大連市などの新開発計画を説明するため来日、5日東京でセミナーを開いた。鞍山、撫順、本渓、丹東、錦州、営口、遼陽など14都市の市長ら200人が参加、投資を呼びかけた。 陳・省長は「米国発金融危機の影響を多少受けたが、当省の経済は順調に発展している。中国は80年代に広東、90年代に上海と発展を続け、東北はこれからだ。5年ほどのギャップがある。昨年、外国からの投資が120億ドルあった。100万人以上の大学卒業生を数え、人材は豊富である」と成長の可能性を強調。 また、瀋陽などの東北地区は旧工業時代の実績を持つ産業の集積地で「2,290キロの海岸線に工業地帯が並び、港湾建設や高速道路のインフラ建設が進んでいる。高速道路で5都市をつなぐ“5点1線計画”もその一つ」と語った。 陳氏は94年に来日しているが、当時と比べ「生産額が30兆円を超えた。中国のトップ、世界の20%に達している。外資の投資額は第3位になった。自動車の生産は28年から始めており、現在の10の工業地帯は実力を持っている」と近年の急成長に自信を示す。 今後の日中の協力について・優良な企業誘致・中日双方の優位性活用・瀋陽、大連からの14の航路開設をあげた。日本は投資能力、商品技術、市場開拓が一流、遼寧は豊富な土地と労働力があるとしている。 同省の取り組みでは、インフラ建設、環境ビジネス(とくに大阪との提携)、ハイテク企業の誘致、世界でトップレベルの日系製造業の誘致、花卉産業の誘致・銀行、デパート、不動産業などサービス業の誘致。標準工場の建設、大型プロジェクトへの資金融資、地方振興などをあげている。 来日した14都市の市長は約90のプロジェクトを提示した。港湾、橋梁、ハイテク団地、経済開発区など。瀋陽14件、大連14件、鞍山6件、撫順9件、本渓1件、丹東11件、錦州5件、営口4件、阜新3件、遼陽12件、鉄嶺6件、朝陽1件、磐錦6件、ころ島7件など。 問い合わせは国際貿易促進協会:TEL03-6740-8271。瀋陽市駐日経済貿易代表事務所:03—3255-9393 |