2009年02月09日
POフィルムの出荷、前年同月割れが27ヶ月連続に
08年の年計は前年比7.3%減で2年連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合がこのほど集計したところによると、同組合に加盟している161社のポリオレフィン・インフレーションフィルムの昨年12月の出荷数量は、合計で54,265トンとなった。前年同月の実績を12.3%下回っている。これで同フィルムの前年同月割れは06年10月以降27ヶ月連続となった。

 うちLDPEフィルムは前年同月比13.9%減の32,388トン、HDPEフィルムは同9.6%減の20,682トン、IPPは同15.5%減の1,195トンとなっている。LDPEフィルムは27ヶ月連続の、HDPEフィルムは28ヶ月連続の、IPPは3ヵ月連続の前年同月割れである。
 IPPを除いて前年割れが一段と長期化している点が目を引く。この最大の要因は、中国をはじめとしたアジア各国からの安価なレジ袋やごみ袋の流入が引き続き活発な点にあるといえる。
 
 この結果、08年の総出荷量は656,953トンとなった。前年の実績を7.3%下回っている。前年を20.4%下回った07年に続く2年連続の前年割れである。うちLDPEフィルムは前年比7.7%減の414,510トン、HDPEフィルムは同6.8%減の226,170トン、IPPは同2.9%減の16,273トンとなっている。
 一方、PE袋の08年の総輸入数量は481,041トンで、前年を2.0%上回っている。