| 2009年02月12日 |
| 台湾・CPCがエチレン4号機の稼動も再開 |
| 韓国でも多くのセンターが稼働率アップ |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
複数の大手商社によると、台湾の中国石油(CPC)はこのほど高雄の第4号エチレンプラントの操業を再開した。生産能力は年38万5,000トン。 CPCは同プラントについては、各種石油化学製品のアジア全域における需要の縮小に対応して12月中旬から操業を全面的に停止していた。また、これに先駆けて同23万トン能力の第3号機も昨年秋から1月末まで同じ目的で運休、この間は残る同50万トン能力の第5号機で当面の需要に対応してきた。 その同社が1月末の3号機の稼動再開に続いて4号機についても再稼動に踏み切ったのは、中国の石油化学製品需要に回復の兆しが見えはじめたと判断したためと見られている。 この結果、台湾における運休中のエチレンプラントはFPCの同70万トン能力の第1号機だけとなった。 一方、韓国でもSKの同19万トン能力の第1号機を除いて全てのエチレンプラントが戦列に復帰し、それぞれ稼動率を引き上げつつある模様。ほとんどのプラントが90%前後の稼働率に達していると見られている。 日本では、どのセンターも70%台の低率操業をまだしばらく続ける構えにある。そうした中で韓国と台湾はいち早く減産解除に踏み切りつつあるわけで、こうした動きが中国をはじめとしたアジア全域の誘導品の需給バランスと市況の回復の足を引っ張ることになるのではないかと警戒される。 |