| 2009年02月13日 |
| CNOOC、浙江和邦化学を取得、川下を強化 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 中国国有の石油・天然ガス企業グループの中国海洋石油(CNOOCC:China National Offshore Oil Corporation)はこのたび、川下事業の強化のため、浙江和邦化学(HBON)を完全買収した。買収は子会社のCNOOC Ningbo Daxie Petrochemical により行われた。 CNOOC Ningbo Daxie はCNOOCと香港の利萬グループ、寧波Beilun Power Fuel のJVで、CNOOCが51%を所有、逝江省寧波市の大*島(Daxie island、*は木偏に射)に200万トン/年の石油精製設備を持って おり、本年2月末には600万トン/年の新精製設備をスタートさせ、能力を800万トン/年とする。 買収により、HBONに対し今後ここから原料を供給する。 HBONはこれまでは、香港の徳基投資会社が60%を所有、寧波の石油化学品商社の寧波宏邦石油化学と寧波Kaifeng 石油化学が40%を所有していた。 HBONは昨年4月にBTX工場を稼動させた。 1億ドルを投じて、ベンゼン5万トン、トルエン8万トン、キシレン12万トンのプラントを建設したもので、UOP技術を採用し、重油を原料とする。 同社はまた、240万トン/年の重油クラッキング設備と170万トン/年のアスファルト基分留油水素添加装置を持っている。 HBONは経済危機の影響を受け、事業運営が難しくなっていた。 業界筋によると、買い手にはSinopec やPetroChina もいたが、CNOOCが射止めた。 現在、東中国市場ではガソリン、ディーゼル、芳香族製品は主にSinopecとPetroChinaが供給しており、HBON買収はCNOOCにとってこの地域での川下事業の強化を助けるものとなる。 |