2009年02月23日
大日本印刷 ガラス同等レベルの超バリアフィルムを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷

 大日本印刷(本社:東京、北島義俊社長)は23日、有機ELや有機薄膜太陽電池などに最適な水蒸気透過率が10-7g/m2/dayのガラス並の優れたバリア性能を持つ超バリアフィルムを開発したと発表した。

 有機ELや有機薄膜太陽電池などの有機デバイスは、水分に弱いという性質があり、ガラスなどの無機材料が使用されている。薄型・軽量・フレキシブル化に伴い、ガラスに代替する基材として、水蒸気透過率で10-5〜10-6g/m2/dayの高いバリア性能を持つ超バリアフィルムが求められていた。

 同社は、水蒸気透過率10-7g/m2/dayの高いバリア性を達成する樹脂フィルム基材の超バリアフィルムの開発に成功した。クリーン度や真空プロセスの精密制御により、緻密で平滑なバリア層を形成することが可能となり、同時に密着性、耐熱性、フレキシブル性などの特性も、有機デバイスへの使用に適したレベルを達成している。

 今後、量産化に向けた製造技術の開発に取り組み、2013年度8億円の売上を見込んでいる。

ニュースリリース参照
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2009/090223_1.html