| 2009年02月27日 | |
| 住友化学の新社長・会長が会見、「事業の国際展開など基本路線の着実な実現を」と廣瀬氏 | |
| 【カテゴリー】:経営(人事/決算) 【関連企業・団体】:住友化学 |
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4月1日付けで住友化学の代表取締役社長を退任して同会長に就任する米倉弘昌社長と同氏の後を受けて同日付で代表取締役社長に就任する廣瀬博代表取締役副社長は27日に揃って記者会見し、それぞれの抱負を明らかにした。 冒頭に廣瀬副社長が「社長という大役を拝命して文字通り身の引き締まる思いだ。厳しい経済環境が続くが、全役員と全社員が力を合わせて先ずは当面の難局を乗り切りっていくようにしたい」と挨拶。次いで記者団との一問一答に移った。 米倉社長は、後継者に廣瀬副社長を選んだ理由について「何事にも全身全霊で取り組むタイプで、しかも人柄が誠実とあって経営者としても最も信頼できる人物とかねてから考えていたから」と、かなり早い時期から後を託す気持ちを固めていた点を述べた。今年4月1日付けで社長を退任することを決めたのは、昨年春の株主総会時であったという。ペトロ・ラービグの完工と操業開始のタイミングを念頭に置いて決意したという。 会長としての今後の役割については「国際的な様々な複雑な折衝等を引き受けていくことで当社の経営体制の強化に役立っていくようにしたい」と語り、事業の国際展開面で引き続き社の発展に寄与していきたい考えを示した。 一方、新社長に選ばれた廣瀬副社長は「経営の具体策についてはまだ申し上げられる段階にない」としたうえで、「基本は、米倉社長が敷かれた基本路線、(1)ペトロ・ラービグをはじめとする事業のグローバルな拡充・発展(2)農医薬やIT関連製品など成長が見込まれる事業の育成・強化(3)地球環境問題への的確な対応やマラリヤ防圧蚊帳の普及などによるCSR活動の積極展開の3点を柱とする成長路線を着実に実現していきたい」と述べ、現在取り組んでいる成長戦略をベースに一層体質強化を進めていく考えを強調した。 次いで「幸い当社には優れた技術が豊富に蓄積されており、有機ELや農医薬など将来が楽しみな製品も多い。またそれぞれの製品の販売や原料の安定確保についても着実に体制が強化できてきている。全社員が総力を結集してこれらの強みをフルに生かしながら当面の経済危機を早期に切り抜け、そして5年後の当社創立100周年に向けて、さらなる発展を目指していくようにしたい」と付け加えて、使命の達成にかける熱意を語った。 【新社長 廣瀬 博氏の略歴】 生年月日 昭和19年 8月23日生(満64歳) 出身地 岡山県 最終学歴 昭和42年3月 神戸大学経営学部卒業 略 歴 昭和42年 4月 住友化学工業株式会社入社 平成 6年 4月 同社総務部長 平成12年 6月 同社理事、総務部長 平成13年 6月 同社取締役、総務部長委嘱 平成15年 5月 同社支配人を併せ委嘱 平成15年 6月 同社取締役退任、執行役員 総務部長 平成16年 4月 同社執行役員総務部、IR・広報部担当 平成16年 6月 同社常務執行役員 (平成16年10月 住友化学株式会社に社名変更) 平成18年 6月 同社取締役常務執行役員 平成19年 6月 同社代表取締役専務執行役員 平成20年 6月 同社代表取締役副社長執行役員 平成21年 4月 同社代表取締役社長(予定) |