| 2009年03月04日 |
| 山東青島市が湾岸都市の拡大発展計画を説明 |
| 産業配置、「選択と集中」で新プロジェクト130 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
山東省の青島市は発展新戦略とこれに伴う新プロジェクト130計画を、東京でセミナーを開き説明した。呉経建・副市長、孫恒勤・対外貿易経済合作局長ら約70氏が出席した。呉副市長は「日本は青島市の重要なパートナー(累積投資72億3,000ドル)。同市は湾岸都市として内需拡大を目指し、新発展戦略を作成した。北東アジアのハブ港を構築する。多くのプロジェクトがあり、日本の参加、協力を要請したい」と挨拶した。 同市の人口は約839万人、面積1万654平方キロ、08年のGDP4,456億元、一人当たりGDP8,500ドルで、貿易額は対前年比20%増の522億ドル、海外からの投資も10%増の26億ドルと増えた。 同市日本人会の大谷吉治会長は「現在日系企業864社、3,276人がいる。観光、レジャー、文化の発展にも力を入れている。企業誘致に熱心でビシネスのいいチャンスである」と青島進出を呼びかけた。 孫局長によると、青島市街を中心に膠州湾をめぐる湾岸都市を拡大、地方に広げる戦略(環湾保護、擁湾発展)で、ハイテク産業に重点を置いた産業構造の改善、科学的発展、観光レジャー、金融の強化などを図るという。さらに同局長は、向こう10年の計画となるが、当面の2〜3年は130プロジェクトで80社が1,170億ドルを投資する、関連の投資を含めると2,250億ドルに及ぶとしている。 計画では青島旧市街の再構築(商業、観光の市街に、110社を移転、)を図るほか、ハイテク、産業地の選択、集中を行う。具体的には省クラスの開発区、ハイテク産業区と6つの産業区(功能区)を新増設する。 ビジネス、観光、文化などの四方区(約5万平方キロ)と青島駅を中心とするビジネス、文化、不動産の季滄区(約6万平方キロ)で、いずれも海岸に立地する。また、空港周辺経済では産業加工、生活機能を強化する。ハイテクでは電子・情報、医薬、新素材、エネルギー、製造、海洋関連産業の高新区9.9平方キロを新設、小海新城に観光、歴史、ハイレベルの住環境の施設を建設することになっている。 同市では新戦略でこんご市の南側の膠南や北側の膠州の開発にも発展計画を打ち出しており、特に膠南では産業開発用地(青島西海岸経済開発新区、輸出加工区など)を完成。北側では平度新河化学工業功能区(15万平方キロ)で医薬、新材料などの生産を強化する。海岸整備はすでに実行しており、78のプロジェクトが進行中。46キロの都市鉄道、サービス施設、2億トンの貨物を扱う埠頭(最大30万トンのバース)などが建設されている。2010年には青島から黄島区に至る海底トンネル(6,170メートル)が完成する。 |