2009年03月10日
台湾・FPCがエチレン1号機の稼動を再開へ
操業が軌道に乗った時点で3号機を運休
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社が入手した情報によると、台湾の総合石油化学企業のFPCは11日から麦寮地区のエチレン第1号機の稼動を再開する。
 
 同設備のエチレン生産能力は年70万トン。同社が保有する三つのエチレンプラントの中では規模が最も小さい。同社では、中国をはじめとしたアジア各国における石油化学製品全体の需要の急激な縮小に対処して今年1月入りと共に同プラントを運休し、いらい2ヵ月強は同103万5,0000トン能力の第2号機と同120万トン能力の第3号機で需要に対応してきていた。
 その第1号機を今回再稼動させることにしたのは、メカニカルな何らかの理由で第3号機の操業に時折不具合が生じるようになってきたため同プラントを一定期間運休して点検する必要が出てきたからと言われている。
 したがって、第1号機の操業が軌道に乗った時点で第3号機は運休となる見通し。これに伴い、FPCの当面のエチレンの総生産能力は173万5,000トンとなる。3基全てがフル操業した場合の同社の総生産量は293万5,000トンなので、当面の生産量は総設備能力の59.1%にとどまることになる。