2009年03月12日
青島の新前湾コンテナ埠頭建設、国が認可
年末までに10基のコンテナ専用バース完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 長さ3,048メートル、水深18〜20メートルの大型コンテナバース10基を建設するという山東省青島市の青島港前湾港区南岸の第4期開発計画が、このほど中国政府から認可された。総投資額14億ドルで市最大の外資利用計画。建設工事はすでに進められており、年末に完成する。

 同計画は青島港集団、ドバイ・ワールドグループ、マースクグループ、中遠集団、香港パンアジア国際海運の3国5社の共同出資会社(資本金4億9,000万ドル)によるもので、コンテナの設計年間取扱能力は600万TEU(標準コンテナ)。完成すると1万5,000TEUの大型コンテナ船が停泊できる。

 前湾港区は膠州湾入り口の西側にあり、旧市街(東側)の青島から2010年完成を目指して海底トンネル工事(6,170メートル)が進められている。開通すれば同湾を中心とする市の発展計画の港湾基地となる。また、同湾では湾を横切る膠州湾大橋や国家クラスの青島ハイテク産業区(9.9平方キロ)の建設が進められている。既存の黄島経済技術開発区を含め、産業の発展基地となる見通しである。

 同ハイテク産業区は高付加価値型の電子情報、バイオ医薬、新素材、新エネルギーと省エネルギー、先進装備製造業、海洋科学技術、近代サービスなどの産業を配置する計画で内外企業を誘致している。前湾港区と同じ西側には、青島西海岸経済新区、輸出加工区なども新設されている。市は湾岸都市として内需拡大を軸に発展計画を作成、さらに港湾では北東アジアのハブ港を構築したいとしている。