2009年03月16日
広東省珠海市に初の発電3セット完成
珠江河口に太陽、風力、波浪エネルギー
【カテゴリー】:海外
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 中国科学院の広州能源研究所(エネルギー研)が開発、建設していた太陽エネルギー、風力エネルギー、波浪エネルギーを利用する総合発電所が広東省珠江河口にある珠海市担杆島に完成、このほど運転を始めた。
これまでに小型の波浪発電が実用化され、太陽光発電、風力発電も普及し始めているが、これら3種のエネルギーの総合利用は世界で初めてである。

 発電容量は計105キロワット。うち太陽光利用が5キロワット、風力が90キロワット、波浪が10キロワットである。予備に100キロワットのディーゼル発電機も備えている。電力のほか海水の淡水化(年1万トン)も行う。同島の住民は300人で、電力と淡水の24時間供給が可能となった。この新エネルギーモデル発電所はシステムの適正化統合、台風対策、蓄電、変換、制御などによって電力供給を実現した。