| 2009年03月18日 |
| 河北省の滄州大化の新TDIプラント、生産開始 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 滄州大化はこのほど、河北省滄州市の臨港化工区で新しいTDIプラントをスタートさせた。 同社は滄州市内に年産3万トンのTDIプラントを持つが、新たに同市の臨港化工区で新たに5万トンプラントをスタートさせたもの。同社では臨港化工区で更に5万トンの増設を準備しており、完成すれば同社のTDI能力は13万トンとなる。 滄州大化は昨年は2月2日、韓国・SKグループのSK(China)Investment との間でTDIの合弁会社設立の覚書を締結した。JV名は 滄州大化-SK で、滄州大化が過半数(60-70%)を持ち、残りをSKが出資するもので、滄州大化が建設中の上記 50千トンのTDIプラントをJVに移すと共に、JVがこれに隣接して、TDI 100千トンと原料のDNT 60千トン、苛性ソー ダ 160千トン、硝酸 100千トンプラントを建設することになっていた。しかし、その後このJV計画についての報道は全くなく、増設は滄州大化として行った。 なお、業界筋によれば、JVで実施する予定であった原料DNTプラントの建設は昨年7月にスタートしており、苛性ソーダと硝酸プラントについても設計が始まっている。 滄州大化は2006年にChemChinaが60%を取得し、同社の子会社となった。TDIのほかに尿素580千トン、アンモニア300千トンプラントを持っている。 中国は2007年に8,400トン、2008年に14,400トンのTDIを輸入している。 現在、上海BASFポリウレタンが能力16万トンでトップだが、Bayer Material Scienceが上海で30万トンのプラントを建設している。 |