2009年03月19日
ポリオレフィン3樹脂の出荷、2月も揃って大幅な前年割れ
輸出の急拡大も国内需要の不振をカバーできず
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の2月の出荷数量は、いずれも引き続き前年同月の実績を大きく下回った。LDPEは12%減で7ヵ月連続の前年同月割れ、HDPEは19%減で8ヵ月連続の前年同月割れ、PPは22%減で13ヵ月連続の前年同月割れとなった。これで、ポリオレフィンの月間出荷数量は7ヵ月連続で3品目すべてが前年同月を下回った。

 出荷のうち国内向けも前年同月を割り込んでいる。LDPEは26%減で7ヵ月連続、HDPEは30%減で5ヵ月連続、PPは33%減で同じく5ヵ月連続の前年同月割れとなっている。これで3樹脂とも前年同月割れは5ヵ月連続となった。
 PPの国内向けの縮小幅の大きさが目立つが、これは最大消費分野の自動車部品向けを中心とする工業用射出成形用品種が前年を6割近く下回ったことによるものと見られる。

 一方の輸出は、3樹脂とも1月に続いて前年を大幅に上回った。LDPEとPPはともに80%、HDPEは84%それぞれ前年同月を上回っている。在庫削減とエチレンプラントの稼働率維持のために各社が引き続き強烈なドライブをかけたことによるもの。その結果、月末在庫は全品目が前月を下回っている。LDPEとPPは5%、HDPEは7%それぞれ縮小している。