| 2009年03月27日 |
| 韓国による汎用樹脂の対中輸出が活発に |
| PE、PP、PVCが軒並み前年を大きく上回る |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
韓国による汎用樹脂の中国向け輸出通関数量は、1月に続いて2月も大幅に前年同月を上回った。 HP-LDPEは5.4倍、L-LDPEは2.3倍、HDPEは1.6倍、PPホモポリマーは1.3倍、PPコポリマーは2.6倍、PVCは6.3倍となっている。 韓国の石油化学各社は、今年に入って一斉にエチレンプラントの稼動率を大幅に引き上げている。昨年10月から12月までは稼動率を70〜75%に引き下げるところが多かったが、年明けと同時にほとんどの石化企業が再び増産に踏み切っているもの。わが国の大手商社や石油化学企業の多くは、韓国各社の増産をもたらしている大きな要因の一つが主要誘導品の中国向け輸出の思い切った拡大策の展開にあるのではないかと想定していたが、このほど明らかとなった汎用樹脂の中国向け輸出の大幅な拡大ぶりはそうした各社の判断を裏づけするかたちになっていると言えそう。 これら汎用樹脂以外の製品で中国向けの伸張が目立つものとしては、エチレンの1.3倍、プロピレンの6.1倍、BPAの4.4倍等が挙げられる。 韓国による汎用樹脂の2月の中国向け輸出通関実績と1〜2月の累計は以下の通り。カッコ内は前年比。 ▽HP-LDPE=14,757トン(538.4%) 31,535トン(380.1%)。 ▽L-LDPE=23,760トン(232.5%) 51,286トン(320.1%)。 ▽HDPE=78,251トン(162.1%) 163,996トン(172.6%)。 ▽PP-H=52,863トン(131.7%) 103,492トン(133.1%)。 ▽PP-C=60,611トン(263.1%) 104,445トン(210.0%)。 ▽PVC=29,984トン(632.8%) 66,093トン(601.9%)。 |