| 2009年03月30日 |
| 化学品の輸出、2月は過半が前年超えに |
| EG、TPA、VCM等が著しい伸び、ABSや酢ビは不振 |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
主要化学品の2月の輸出通関数量は、合計25品目のうちの13品目が前年同月の実績を上回った。過半の品目が前年超えとなったのは、07年11月いらいこれが15ヵ月ぶり。 前年を上回った品目の中ではEGの9.65倍、TPAの2.93倍、VCMの2.07倍が特に目を引く。EGとTPAの大幅増は、いずれも中国のポリエステル繊維産業の生産活動の回復によるもの。VCMの増加は、同じく中国のカーバイド法VCMのコスト競争力の相対的な低下に伴うものと見られる。 またポリオレフィンは全てが大幅な前年超えとなった。これは、同樹脂各社が在庫の圧縮とエチレンプラントの稼働率維持を目的にこれまで以上に輸出に力を入れてきたためと見てよさそう。 反面、ABS、酢ビ、PSなどは引き続き前年を大幅に下回っている。いずれも中国の需要の回復が遅れていることによる。 1月と2月の累計も、25品目のうち13品目が前年同期を上回っている。2月と同様にEGの6.89倍、TPAの2.79倍、VCMの2.0倍とANの1.86倍等が目立つ。 主要化学品の2月の輸出通関実績と1〜2月の累計は別表の通り。 【関連ファイル】 主要石化製品の2月の輸出通関数量と1月との合計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1238398105.xls |