2001年05月01日
ダウ、エニケムのポリウレタン事業買収を完了
ポリメリ・ヨーロッパの株式の半分はエニケムに譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは現地時間の4月30日、イタリア・エニケムのポリウレタン事業の買収を完了した、と発表した。また同社は、ユニオンカーバイドとの合併に関する欧州委員会の条件を満たすため進めていた、エニケムへポリオレフィン合弁会社であるポリメリ・ヨーロッパの株式の50%の譲渡が完了したことも明らかにした。
 買収の完了によりダウは、エニケムがイタリアのPorto Marghera、Brindisi、Priolo 、ベルギーのTartreに有しているポリウレタン設備、イタリアのCardano al Campo 、フランスのErstein、ドイツのOsnabrueckにあるポリウレタンシステムハウス、さらにPorto Marghera、Brindisi、Priolo、Tertreの研究施設を取得したことになる。
 ダウのポリウレタン事業の副事業部長であるデビッド・フィッシャー氏は、「エニケムのポリウレタン事業の買収が完了したことにより、ウレタン分野における我々の成長のための投資が加速される。この結果、欧州のポリオールおよびMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)事業およびポリウレタンシステムハウス事業の地位を強化される。さらに当社にとっては、TDI(トルイレンジイソシアネート)の主要原料であるDNT(ジニトロトルエン)とTDA(トルエンジアミン)を生産するためのプロセス技術を高めることができる。つまり、ポリウレタン分野における専門技術の補完と技術的リーダーの地位を確固たるものにすることができる」と語った。
 今回の買収の結果ダウは、TDIで年産約11万8,000トン、MDIで同8万トン、ポリオールで16万トンの能力増となり、ダウ全体でこれらの製品の生産能力は合計で200万トン規模に拡大する。また、ポリウレタンおよびポリウレタンシステムハウス事業の売上高は、現在の約20億ドルから25億ドルに増加するとしている。