| 2009年04月03日 |
| 中国の輸入、化成品も2月は多くが前年超えに |
| VCMとPHは前年の2倍の規模に |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による石油化学製品の2月の輸入は、オレフィンや汎用樹脂にとどまらず化成品もこれまでになく活発であった。 カーバイド法製品に対してコスト面で優位に立ったエチレン法のVCM(塩ビモノマー)が引き続き前年同月の2倍の規模となったのをはじめ、合計10品目のうちPTA(高純度フタル酸)と酢ビを除く8品目が前年同月を上回った。1月までは前年同月割れが多くを占めていたが、2月は完全な様変わりとなった。 汎用樹脂の場合と同様に、需要家の多くが長期にわたって買い控えを続けてきた結果、必要在庫を割り込む事態となって再び積極的な手当てに乗り出すようになってきたことが大きいと見られる。 中国による主要化成品の2月の輸入通関数量と1〜2月の累計は以下の通り。かっこ内は前年比。 ▽SM=269,494トン(107.2%) 485,290トン(90.7%)。 ▽EG=501,846トン(139.9%) 981,556トン(123.7%)。 ▽VCM=119,549トン(212.7%) 284,002トン(218.5%)。 ▽AN=31,171トン(192.5%) 44,567トン(87.4%)。 ▽PH=56,098トン(213.1%) 91,745トン(146.2%)。 ▽BPA=44,202トン(106.4%) 64,851トン(85.5%)。 ▽AC=55,223トン(155.4%) 84,405トン(123.9%)。 ▽PTA=413,824トン(95.9%) 870,804トン(104.5%)。 ▽酢酸=33,783トン(153.8%) 38,150トン(100.1%)。 ▽酢ビ=12,729トン(44.1%) 16,316トン(31.6%)。 |