| 2009年04月08日 |
| 台湾・FPCのエチレン3号機が稼動再開 |
| 4ヵ月振りの3基揃っての操業に |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
複数の大手商社の情報によると、かねて運休中であった台湾・FPCのエチレン第3号機は先週半ばに稼動を再開して順調に操業率を引き上げている模様。 今回稼動を再開したのは、同社が保有する合計3基のエチレンプラントの中では最大規模の年産120万トン能力装置。今年に入ってから時々操業に不具合が生じるようになってきたため、同社では3月上旬に運転を休止して点検と改善措置を施してきた。 この間は、年産70万トンの第1号機と同103万5,000トン能力の第2号機で需要に対応していくこととしていたが、3月に入ってからは中国をはじめとしたアジア地域全域で主要誘導品の需要が盛り返してきたため一部では供給力不足の事態も発生したといわれる。 FPCは、この第3号機の運休に踏み切る前は、需要の急激な縮小に対処して今年1月から3月初旬まで第1号の操業を休止してきた。したがって、今回、第3号機が戦列に復帰したことで同社は4ヵ月振りに3基揃っての操業を再開することになる。 これによって、極東の石油化学製品全体の需給バランスを大きく左右する台湾と韓国のエチレンプラントは、長期運休中のSKの第1号を除いて全てが再び高率稼動に移行することになる。 |