調印式での両社首脳たち

　住友化学は20日、サウジ・アラムコと石油化学の「ラービグ第2期計画」について、フィージビリティ・スタディー(企業化調査)を実施するための覚書に調印(15日付)したと発表した。

　同調印は米倉弘昌住化会長とサウジ・アラムコのアルファレ社長兼CEOとで行われたもので、世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックスのペトロ・ラービグ社も参加する。ラービグ第2期計画は第1期計画の敷地内に建設する。2010年第3四半期に完了、2014年の完成を目指す。

　設備は、1日3,000立方フィートのエタンと年300万トンのナフサを主原料にエチレンで年約100万トンの能力を予定。芳香族の生産を含めて、高付加価値の石化製品を生産するとしている。投資額は「これから計算することになるので、明らかにできないが、数千億円は必要」(原 誠常務)としている。

　企業化調査の対象となる製品はEPR、TPO、MMAモノマー、PMMA、LDPE/EVA、カプロラクタム、ポリオール、キュメン、フェノール/アセトン、アクリル酸、SAP、ナイロン6樹脂と幅広い。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1240208512.pdf

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