2009年04月21日
シノペック斉魯石化、山東省でSBR増設完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 シノペック斉魯石化はこのたび、山東省ジボ市で新しいSBRプラントをスタートさせた。

 2008年3月に88百万ドルを投じて建設を始めたもので、能力は10万トン。既存の15万トンと合わせ、同社の能力は25万トンとなった。

 昨年12月にはブリヂストンの100%子会社の普利司通(惠州)合成橡有限公司が、広東省惠州市大亜湾石化開発区で50千トンのSBRプラントをスタートさせている。
 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=25765

 2008年の中国のSBR生産量は765千トン、輸入(ネット)は183千トンだった。

 2009年4月21日現在のSBRのメーカー別能力は以下の通り。(単位:千トン)

 ペトロチャイナ吉林石油化学(吉林省吉林)  150
 ペトロチャイナ蘭州石油化学(甘粛省蘭州)  50
 シノペック茂名石油化学(広東省茂名)    50
シノペック斉魯石油化学(山東省ジボ)    250
 シノペック上海高橋石油化学(上海)     100
 申華化学(江蘇省南通)    180
 YPC-GPRO石油化学(江蘇省南京)      100
 ブリヂストン (恵州)合成ゴム(広東省惠州)  50
 合計        930

上記のうち、申華化学(Shenhua Chemical Industry)はTSRC(台湾の合成ゴムメーカー)、丸紅、南通石油化学のJV。宇部興産とTSRC、丸紅は、同じ南通市に台橡宇部(南通)化学工業を設立し、BR 50千トンプラントを建設中。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19334

 なお、過去の統計ではシノペック北京燕化石油化工でSBR 60千トン能力となっているが、現在はSBRではなく、BRとSBSを生産している。