2009年04月23日
パナソニックがカーナビに「グーグルマップ」を連動
ミドルクラスHDDの3機種を6月から発売
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:パナソニック

 パナソニックとオートモーティブシステム(津賀一宏社長)は22日、HDDカーナビステーションに世界的な地図検索エンジンであるGoogleマップをリンク(インターネット接続)させた「ストラーダ」の新製品など3機種を6月から販売すると発表した。

 津賀社長は、市販カーナビ市場では、より手軽な「メモリータイプのポータブルな製品」が望まれる一方、AV(音響、映像)機能も重視されているため、これに対応したとしている。特徴はGoogleマップで位置情報をナビに持ち込み、目的地に設定してルート検索ができる、ブルータス対応携帯電話を利用し情報をカーナビに転送できるなど。検索用データベースに収録されていない情報の取得が可能となる。

 また、高性能な「4チューナ×4アンテナ」技術を採用、フルセグ(カーナビゲーション機能とエンタテイメント機能を組み合わせ)対応地上デジタルチューナーを内蔵している。地上デジタル放送の受信可能距離が1・4に拡大した。さらに操作性を重視、簡単ツートップメニューからナビ、AV機能ともにタッチパネルで操作できる。CDの音源に近い録音ができる音質優先モードを新たに採用している。

 ミドルクラスHDD カーナビ3機種の機能、月産計画、希望価格などは以下の通り。
・CN-HX900D=7V型ワイドVGAインダッシュ 地上デジタルTV/AVシステム 2,000台、302,400円(DVD/CD内蔵HDDカーナビ、ブルータス内蔵)
・CN-HW880D=7V型ワイドVGAモニター 2DIN AVシステム 2,500台、260,400円(地上デジタルTV/DVD/CD内蔵HDDカーナビ、ブルータス内蔵)
・CN-HM850D=7V型VGAモニター 2DIN AVシステム 5,000台 249,900円(地上デジタルTV/DVD/CD内蔵HDDカーナビ)

 このほか同社はコンパクトボディに迷いまセンサーをつけたストラーダポケット「ポータブルSDカーナビステーション」4機種を6月12日に、車載用地上デジタルチューナー「TU-DTX400」(68,040円)、TU-DTV40」(オープン価格)を月末から来月にかけて発売する。また、09年中に車載用ブルーレイデスクやワイドXGAデスプレイ搭載のナビを開発、商品化したいとしている。

 同社によると国内のカーナビ需要は07年の163.3万台、08年の168万台に対し、今年167万台と若干減るとみている。こうした厳しい市場の情勢の中で、新機種により積極的な販売に取り組みたいとしている。