| 2009年04月23日 |
| ポリオレフィンの1Q計の出荷も軒並み前年割れ |
| 輸出の大幅増も内需の不振をカバーできず |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の出荷は1〜3月期トータルでも揃って前年同期の実績を大きく下回った。輸出は3樹脂とも前年同期を大幅に上回った。しかし前年同期を大きく割り込んだ国内向けをカバーするには遠く及ばなかった。この結果、ポリオレフィン3樹脂揃っての前年同期割れは5・四半期連続となった。 ポリオレフィン各樹脂の1〜3月期の総出荷量を前年同期に対比すると、LDPEが15%減、HDPEが14%減、PPが24%減となっている。最近ではめずらしい大幅な縮小率である。 うち輸出の対前年同期比は、LDPEが77%増、HDPEが97%増、PPが65%増で、これは逆に異例の大幅増となっている。3樹脂各社が在庫の縮小と最低稼働率の維持を目的に年初から中国向け輸出に精力的に取り組んできたことによる。 しかし肝心の国内向けが、LDPE27%減、HDPE28%、PP32%減とこれまた最近では稀有の大幅な縮小となったため、出荷トータルは引き続き3樹脂揃ってのマイナス成長となった。 国内向けの中ではPPの落ち込み幅が特に大きいが、これはかねてから自動車部品向けに対する依存度が他の樹脂以上に高いことによるもの。 1〜3月期も3樹脂の出荷が揃って前年同期を割り込んだことで、PS(ポリスチレン)とPVC(塩ビポリマー)を合わせた汎用5樹脂の四半期単位の出荷量も同じく5・四半期連続の前年割れとなった。 |