| 2009年04月24日 |
| EVAの3月の出荷、9ヵ月振りに前年超え |
| 輸出が74%増えて内需の縮小をカバー |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
EVA(エチレン酢ビコポリマー)の3月の総出荷量は、前年同月の実績を20.3%上回って23,920トンとなった。2月の実績に対しては32.8%の増加となる。 EVAの月間総出荷量が前年同月の実績を上回ったのは、昨年6月に8.6%増を記録していらい9ヵ月振りのこと。20,000トンの大台超えは昨年7月の20,405トンいらい8ヶ月振りとなる。 このようにEVAの3月の総出荷量が前年同月と前月をともに大きく上回った要因は、偏に輸出が73.7%もの伸びを遂げて、史上最大規模の13,075トンに達した点にある。7ヵ月振りに前年同月を上回った(29.8%増)2月に続いての前年同月超えで、前月に対しても32.8%の拡大となっている。在庫が大きく膨らんだことによって財務内容を大きく圧迫されるようになってきたいくつかのEVAメーカーがこれまでにない思い切った輸出拡大戦略を取り始めたことが要因と見られる。 一方の国内向けは12.2%減の10,845トンにとどまり、5ヵ月連続の前年同月割れとなった。主力のフィルム・ラミネート・シート用が20.9減の5,040トンと引き続き不調であったことが大きく影響している。同分野向けは5ヵ月連続の前年同月割れとなった。 この結果、国内向けが輸出を下回るというポリマーの世界では極めてまれな事態が2ヵ月続くかたちとなった。 1〜3月期の総出荷量は54,815トンで、前年同期を4.4%下回っている。うち国内向けは27,710トンで同24.1%減、輸出は27,105トンで同30.3%増となっている。 |