| 2009年04月27日 |
| 中国の汎用樹脂輸入、3月も軒並み前年超えに |
| PVCは3倍弱に、LDPEやPPコポリマーも2倍強 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の3月の輸入通関数量は、2月に続いて8品目全てが前年同月の実績を上回った。 しかも、PVCが3倍近い規模に拡大したのを筆頭にLDPEが2.3倍に、PPコポリマーが2.2倍にそれぞれ膨らむなど多くの樹脂が引き続き目覚しい伸びを遂げている。伸び率が一ケタにとどまったのは、中国国内における供給能力に余裕があるPSとABSだけとなっている。 長期間続いた買い控えによる需要家在庫の大幅な縮小に中国政府による思い切った規模の景気刺激策の展開が重なったことが起爆剤になっていると見られる。これに連動するかたちでCFR価格も軒並み底上げされている。 このため、韓国、台湾、サウジアラビア等のかねてから中国向け輸出に力を入れてきた国々はむろんのこと、在庫削減のためここにきて急遽輸出の拡大に乗り出したわが国の樹脂メーカーもプラント稼働率の向上に加えて採算の改善というメリットも久々に享受しつつあると見られる。ただし日本品の通関数量はPSとABSが引き続き前年を下回っている。 中国による汎用樹脂の3月の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年比。右は1〜3月計。 ▽LDPE=132,037トン(231.5%) 337,962トン(192.9%) ▽HDPE=336,948トン (180.3%) 875,085トン(158.9%) ▽L-LDPE=204,609トン(154.1%) 593,709トン(167.1%) ▽PP-H=328,535トン(161.4%) 853,925トン(143.9%) ▽PP-C=51,336トン(219.2%) 132,139トン(185.9%) ▽PS=94,933トン(103.9%) 237,612(95.4%) ▽PVC=221,994トン(292.1%) 552,411トン(238.7%) ▽ABS=189,518トン(106.4%) 454,076トン(93.7%)。 |