| 2009年04月27日 |
| 中国の化成品の輸入、3月も多くが前年超え |
| 目立つVCMの伸び、プロピレンも大幅増 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による化成品の輸入は、3月も前月同様にほとんどの製品が前年同月の実績を上回った。 この中では、2.5倍の規模に拡大したVCM(塩ビモノマー)や、82.0%%増となったAN(アクリロニトリル)、84.2%増となったプロピレンが特に目を引く。オレフィンを含む合計12品目のうち、前年同月を下回ったのはTPA(テレフタル酸)と酢ビの2品目だけであった。 注目のエチレンの輸入量も引き続き活発で、前年同月比48.1%増の91,396トンとなった。トップは韓国品の38,210トン。ただし前年同月の実績を23.2%下回っている。これに対して日本品は、同3.3倍の33,289トンに急拡大した。またイラン品も3.0倍の14,896トンと急成長している。 プロピレンでも日本品の伸びの高さが目を引く。プロピレンの同月の総輸入数量は118,147トンとなったが、うち日本品は3.3倍の54,451トンで韓国の49,441トンを押さえてトップシェアを占めた。 誘導品でも日本品はVCMとPH(フェノール)では他の国を圧倒している。前年比もVCMが2.4倍、PHが2.3倍と極めて高い。他の誘導品も全体に日本品は伸び率が高い。汎用樹脂と同様に、中国側の引き合いの活発化に即応して積極的に中国向け輸出の拡大に取り組んでいる様子が端的に現われている。 中国によるオレフィンと主要化成品の3月の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年比。右は1〜3月計。 ▽エチレン=91,396トン(148.1%) 256,756トン(152.9%) ▽プロピレン=118,147トン(184.2%) 366,219トン(231.5%) ▽SM=275,681トン(113.4%) 760,971トン(97.8%) ▽EG=526,061トン(121.9%) 1,507,617トン(123.1%) ▽VCM=174,418トン(249.1%) 458,421トン(229.2%) ▽AN=42,599トン(187.0%) 87,166トン(118.2%) ▽TPA=517,749トン(86.9%) 1,598,835トン(102.7%) ▽PH=53,886トン(156.8%) 145,631トン(149.9%) ▽BPA=52,329トン(115.9%) 117,180トン(96.8%) ▽AC=47,147トン(117.4%) 130,551トン(121.5%) ▽酢酸=38,427トン(143.5%) 76,593トン(118.0%) ▽酢ビ=17,854トン(57.1%) 34,170トン(41.2%)。 |