| 2009年04月28日 |
| 化学品の3月の輸出、多くの品目が前年超えに |
| 各社の在庫削減策に中国の需要の回復がミート |
| 【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:なし |
財務省が28日にまとめた3月の輸出通関統計によると、3月は主要化学品のうちの多くの品目が前年同月の実績を上回った。しかも前年超えとなった品目の伸び率が全体にこれまでになく高い点が注目される。 主要15品目のうち18品目が前年同月を上回っている。その中では、エチレン(前年比262.0%)、プロピレン(同216.3%)、EG(同804.4%)、PH(同257.5%)、AN(同1,833.1%)、LDPE(同211.2%)、HDPE(同241.7%)などの伸びの高さが特に目を引く。 合計15品目のうちの過半が前年同月超えとなったのは、07年11月以降では今年2月に続いてこれが2度目。しかも2月の場合は前年同月超えの品目が過半超えぎりぎりの13品目にすぎなかったが、3月は72%が前年を上回った。 これは、年度末を控えて化学企業各社が在庫の縮小を目的に中国向け輸出の拡大に取り組んだことと、中国の需要家の多くが長期買い控えによって不足してきた手持ち在庫の補充に乗り出したためで、この結果、多数の化学企業が過剰在庫の整理に区切りをつけることができたと見られる。 主な品目の3月の輸出通関数量と1〜3月の累積は以下の通り。かっこ内は前年比。 ▽エチレン=63,075トン(262.0%) 112,613トン(193.9%) ▽プロピレン=96,437トン(216.3%) 200,556トン(150.5%) ▽PX=240,806トン(112.5%) 583,413トン(87.2%) ▽BZ=32,468トン(65.0%) 95,438トン(90.0%) ▽SM=146,934トン(149.8%) 374,072トン(114.9%) ▽VCM=154,838トン(173.1%) 426,653トン(189.3%) ▽EG=34,500トン(804.4%) 79,879トン(134.1%) ▽PH=27,032トン(257.5%) 56,537トン(113.5%) ▽BPA=21,468トン(114.4%) 41,724トン(95.8%) ▽TPA=36,361トン(146.0%) 96,338トン(207.5%) ▽AN=22,015トン(1,833.1%) 53,617トン(295.3%) ▽LDPE=35,908トン(211.2%) 81,534トン(168.6%) ▽HDPE=35,243トン(241.7%) 68,616トン(180.7%) ▽PP-H=37,078トン(134.6%) 95,540トン(126.7%) ▽PP-C=19,024トン(185.3%) 40,843トン(142.9%) ▽PVC=68,088トン(113.7%) 170,151トン(97.2%) |