2009年04月30日
PPフィルムの出荷、3月も前年を大きく下回る
OPPもCPPも前年同月割れが8ヶ月連続に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が集計したところによると、同連合会加盟のPPフィルムメーカーの3月の出荷数量はOPPが19,352トン、CPPが12,446トンでともに前年同月の実績を大きく下回った。OPPは10.5%減、CPPは11.9%減で、この結果両品種とも8ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 両品種とも、全ての用途向けが引き続き前年同月を割り込んでいる。特に縮小率が大きいのは工業用で、OPPは18.6%、CPPは30.8%それぞれ前年同月を下回っている。IT関連製品の生産・出荷量の大幅減が影響してのもので、OPPの工業用は8ヶ月連続の、CPPの工業用は13ヶ月連続の前年同月割れとなっている。
 主力の食品包装向けは他の分野向けよりは縮小率が小さいものの、やはり低迷が長期化している。OPPもCPPも前年同月割れが8ヶ月に及んでいる。
 
 これに伴い、1〜3月期の出荷数量はOPPが前年同期比11.9%減の52,287トン、CPPが同12.4%減の34,221トンとなった。この場合も全ての需要分野が前年同期割れとなっている。