2009年05月07日
三菱化学、塩ビ事業から完全撤退 2011年3月設備停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ヴイテック、三菱化学

 三菱化学は7日、子会社ヴイテック(中村幸夫社長)を通じて展開してきた、塩化ビニル樹脂、塩化ビニルモノマー及び電解製品(か性ソーダ、塩素、電解水素等)事業から撤退する方針を決め、ヴイテックが有する関連設備を2011年3月末までに停止すると発表した。

 国内の塩ビ樹脂の需要は、減少傾向に歯止めがかからず、あらゆる合理化努力にもかかわらず、収益改善の見通しが立たない状況にある。このため同事業から撤退することにした。ヴイテックでは「07年度から赤字が続き、累損は170億円に達する見込みだ」(中村社長)としている。

 三菱化学は08年度連結決算で約40億円をヴイテック関連の固定資産減損分として計上する。ヴイテックの今後の運営については、共同出資先である東亞合成と協議する。

 なお、これにより国内の塩ビ樹脂メーカーは6社、モノマーメーカーは5社に減り、合計生産能力は塩ビ樹脂が10%減の年産197万7,000トン、モノマーは11%減の312万4,000トンとなる。

<2011年3月末までに停止する製造設備>
(1)水島工場(三菱化学〓 水島事業所内)
  電解製品製造設備 180千トン/年(か性ソーダ)、塩化ビニルモノマ-製造設備 400千トン/年

(2)四日市工場(三菱化学〓 四日市事業所内)
  塩化ビニル樹脂製造設備 100千トン/年

(3)川崎工場(東亞合成〓 川崎製造所内)
  塩化ビニル樹脂製造設備 120千トン/年


【ヴイテック社の概要】
(1)社名 ヴイテック株式会社
(2)設立 平成12年4月1日
(3)社長 中村幸夫
(4)本社所在地 東京都港区
(5)資本金 60億円
(6)売上高 452億円(平成20年12月期)
(7)出資比率 三菱化学 85.1% 東亞合成 14.9%
(8)従業員数 106人(平成21年3月末)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1241681724.pdf