2001年04月26日 |
千代田化工、蘭DSMとカプロラクタム新プロセス開発で提携 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:DSM、千代田化工建設 |
千代田化工建設は26日、蘭DSMの一部門であるDSMファイバー・インターミディエートとCPL(カプロラクタム)の製造に関する新技術開発への協力、および同技術によるプロジェクト遂行についてビジネス・アライアンスを結ぶことで合意した、と発表した。 DSMは現在、ブタジエンを原料とした新CPL製造プロセス「ATLAM」の開発を進めている。同技術が実現すると、プラントの経済性が飛躍的に向上すると見込まれている。今回のアライアンスにより千代田化工は、ATLAMプロセスの開発に全面協力すると同時に、今後DSMが同プロセスを用いてプラントを建設する際に、設計・建設を担当することになる。 従来からDSMは、ベンゼン、シクロヘキサンまたはフェノールを原料としたCPL製造プロセス「HPO」を有しており、現在世界のCPL設備の50%以上が採用している。さらにHPOを大幅に改善した「HPOプラス」をこのほど開発、今後はHPOプラスとATLAMで、特に成長が著しいアジア地域への事業展開を図り、地歩を強化していく考え。千代田化工は、両プロセスによる設備の設計・建設に協力する。 なおDSMは現在全世界の生産量の約14%に当たる年産50万トンの生産能力を有する、世界的なCPLメーカーであり、2005年までにアジア地域で投資を加速する方針。また千代田化工は、過去DSMのプロセスを採用したプラントで7件の建設実績があり、昨年12月には台湾・高雄で中国石油化学工業開発公司向けに年産12万トンと世界最大規模のCPL設備を建設している。さらに両社は、プロセス共同開発における一層の協力、またライセンス事業の協力について、協議を継続している。 |