2009年05月13日
三菱レイヨンも営業損益が赤字に
アクリル繊維・ANの需要減と価格低迷が響く
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンの平成21年3月期の連結決算は、売上高が前期比17.6%減の3,450億4,800万円、営業損益が76億1,200万円の赤字(前期は375億800万円の黒字)、経常損益が37億5,800万円の赤字(同339億6,800万円の黒字)、当期純損益が289億5,000万円の赤字(同142億7,400万円の黒字)となった。
 
 もっとも、償却前実質ベースでは、営業損益が約17億円の赤字(同396億円の黒字)、経常損益が21億円の黒字(同360億円の黒字)、当期純損益が255億円の赤字(同155億円の黒字)となっている。
 
 償却前でも営業損益が赤字に転じたのは、「アクリル繊維・AN及び誘導品部門」が前期の10億円の黒字から一転して91億円の赤字を計上するに至ったため。年度後半に入って全ての製品の内外の需要が急速に減少するとともに販売価格が下落したことによるという。
 他の部門、すなわち「化成品・樹脂」、「炭素繊維・複合材料」、「アセテート、機能膜その他」の部門は減益ながら黒字を維持している。
 
 今期の連結業績は現時点では未定としている。ただし上半期については、売上高を1,450億円(前年同期比26.9%減)、営業利益(ただし退職給付会計数理計算差異償却後、以下同)を15億円(同49.0%減)、経常利益を5億円(同86.3%減)、当期純損益を5億円の赤字(前年同期は1億円の黒字)と予想している。営業損益が黒字に転換すると予想しているのは、「アクリル繊維・AN及び誘導品部門」が引き続き赤字(17億円の赤字)となるものの前年同期(32億円)を下回るので他の部門でカバーできると判断しているからという。