2009年05月18日
POフィルムの出荷の前年割れが続く
3月も前年を下回り、連続30ヶ月の前年割れに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、同組合加盟のポリオレフィン・インフレーションフィルムメーカー162社の3月の総出荷数量は45,639トンとなった。
 前年同月の実績(167社合計分)を19.5%下回っている。これで、同フィルムの月間総出荷量は06年10月から30ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 3月の出荷の品種別の実績は、LDPEフィルムが前年同月比20.3減の29,078トン、HDPEフィルムが同15.9%減の15,750トン、IPPが同46.3%減の811トンとなっている。この中では、全体の6割以上を占めるLDPEフィルムの縮小率の大きさが特に目を引く。対前年同月比が70%台に落ち込むのはわが国で量産化されてからこの3月が初めて。HDPEフィルムは80%台が3ヵ月連続となっている。
 
 この結果、ポリオレフィン・インフレーションフィルムの今年1〜3月期の総出荷数量は132,748トンとなった。前年同期の実績を17.7%下回っている。
 うちLDPEフィルムは同19.3%減の85,475トン、HDPEフィルムは同15.6%減の44,376トン、IPPは同29.5%減の2,897トンとなっている。IPPは絶対量が極めて小さいが、ポリエチレンフィルムフィルムは数量が大きくそれぞれの樹脂の需給に及ぼす影響が小さくないので、前年同月割れがいつまで続くのか石化の上流部門からも関心が集まっている。