2009年05月20日
PPフィルムの出荷、4月も前年同月割れ
ただしCPPの非食品用は久々の前年超えに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が20日に集計したところによると、同連合会加盟のPPフィルムメーカーの4月の総出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)もCPP(PP無延伸フィルム)もともに引き続き前年同月の実績を下回った。
 OPPは同10.1%減の21,184トン、CPPは同1.6%減の14,157トンとなっている。いずれも9ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 両品種とも、最大消費分野の食品包装向けが依然として低迷から脱却できないでいる。OPPの食品包装向けは16,172トンで同7.4%減、CPPの食品包装向けは11,291トンで同4.5%減となっている。いずれも9ヶ月連続の前年同月割れである。
 うちOPPの場合は、繊維・雑貨向けや工業用・その他向けも9ヵ月連続の前年同月割れとなっている。
 一方のCPPでは、食品包装向け同様に長期低迷を続けていた工業用と繊維・雑貨その他向けが久方ぶりに前年同月超えに転じている点が注目される。工業用は791トンで同22.6%増、繊維・雑貨その他は1,756トンで同1.6%増となっている。工業用は14ヵ月振りの、繊維・雑貨その他は9ヵ月振りの前年同月超えとなった。いずれもCPP各社がかねてから育成に力を入れてきた分野だけに、5月以降の動向に関係者の関心が集まっている。
 
 なお、両品種の1月から4月までの出荷の累計はOPPが73,471トンで前年同期比11.4%減、CPPが48,378トンで同9.5%減となった。