2009年05月25日
中国のオレフィン輸入、4月も大幅な前年超えに
エチレンもプロピレンも日本品が高い伸び
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国によるオレフィンの輸入は4月も引き続き活発で、エチレン、プロピレンとも前年同月の実績を大きく上回った。多くの石油化学誘導品の需要が4月に入っても依然として好調を維持している様子が窺える。また、日本からの輸入品の伸びが特に高い点も注目される。
 
 エチレンの4月の総輸入数量は93,299トンで、前年同月を49.2%上回った。うち56,973トンが韓国品で、伸び率は21.6%となっている。残り36,327トンが日本品で、前年同月の2.98倍に達している。
 
 この結果、今年1月から4月までの累計は前年同期比51.9%増の350,056トンとなった。うち韓国品は179,942トンで前年同期の5.4%増にとどまっているが、日本品は108,192トンで前年同期の3.05倍となっている。
 注目のイラン品は40,496トン、サウジアラビア品は9,593トンにすぎない。ただし前年同期の輸入量が極めて少なかったので、対前年同期比はイラン品が2.14倍、サウジ品が4.1倍ということになる。
 
 一方のプロピレンの4月の総輸入数量は139,041トンで、前年同月を58.6%上回った。トップは日本品で前年同月の3.24倍の67,641トンとなっている。以下は韓国品の50,430トン(同4.08倍)と台湾品の19,428トン(同64.3%減)で占められている。
 この結果1〜4月の累計は505,260トンで、前年同期の2.06倍となった。トップは日本品で同2.94倍の193,665トン。以下は韓国品の189,913トン(同4.67倍)と台湾品の115,395トン(同17.9%減)となっている。